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Sumire Sugar

マウスユーザーMiho個人Blogです。 コメント・お絵かき大歓迎☆★☆

いちご100% 感想 

(※この記事は、東城贔屓の管理人の個人的な意見です。読む人はそれを納得した上で、お願いします。)

いちご100% (16) いちご100% (16)
河下 水希 (2005/06/03)
集英社

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教室の隅っこにいたあたしの存在を初めて受け入れてくれた男の人



今のあたしがあるのは、あなたのお陰だと思うから





中学のあの日から、好きだった

ずっとずっと…




私がいちご100%で、一番共感し、感情移入し、大好きだったのが、東城綾でした。
引っ込み思案で、全く自分に自信が持てなかった彼女が、主人公と出会い、変わることができた。夢に向かって、進む勇気を持つことが出来た。

だから、全く疑わなかったんです。
だめだめな主人公が、色んな女の子に曖昧な態度をとってふらふらしても、東城の扱いが途中ひどくても、彼女のひたむきな想いは、きっときっと最後には報われると、疑わなかったんです。



・・・・・・・が。


何なんですか。。。
最後まで読んで残った感情は、脱力感。虚無感。唖然。
一貫性がないとは、このことを言うのか、とぽかーんとしてしまいました。
賛否両論あるとは思いますが、私はあのラストに納得がいきません。


西エンドで喜んでる方達を否定するつもりは全くありません。
キャラを好きな気持ち、すごく分かるし。西野ちゃんかわいいしね。


でもね、納得できない。
4大ヒロインとは言われてるけど、やっぱり東城は正ヒロインなんですよ。
紆余曲折しながらも、物語はずっとそういうメッセージを放って進んできた。
終盤のラブサンクチュアリの番号でも象徴されていたように、真中と東城は「運命の相手」として描かれています。


途中から、おかしくなりましたよね。ブラジャー事件からですかね。無理やりすぎますよ、お姉さん。
4年間積み上げてきた、伏線とか全部放棄して、ブラジャーを決定打にするなんて…orzあんまりだ。。。


>「真中がサンクチュアリの番号を破ったことに象徴されるように、真中は「運命」にとらわれることなく、自分の意思で西野を選んだ」

>「東城にたりなかったのは、タイミング。恋愛の不条理さが描かれている。」

こういう意見をいくつか見ました。確かに一理あると思います。
まず、「運命」について。私は「運命」と「必然」は違うものだと思っています。「必然」は自分が動かなくても、必ずそうなるもの。けど「運命」はある一面で、自分が動かなきゃ、得られないもののように思います。
今走れば、会えるかもしれない、保証はない、けど行かなきゃ可能性はゼロ。「会える」と信じ、走る者。行き着いた先での再会は「奇跡」であり、「運命」。しかし、会えるわけがないと走らなかった者は?「運命」を逃してしまう。
真中は後者だったと、私は思っています。結局真中は最後まで流されて、東城に彼氏がいると勘違いして凹み、そこに「甘えていいよ」と丁度良くいってくれた西野に甘えた。結局奴は、つかめるはずの「運命」さえも放棄したのです。

タイミングで逃してしまう、運命の不条理さ。
確かに恋愛にはそういう一面があると思います。でもその不条理さを、4年越しの想いに突きつけるのはあまりに残酷ではないでしょうか。一目ぼれして何週間目、とかだったらいいですよ?タイミングを逃すこともあるでしょう。しかし、4年。4年は長すぎる。
タイミングによる恋愛の不条理、それは読みきりで描いてください。いちごでやるべきじゃなかった。



そういった残酷な役割を突きつけられながらも、東城は「好きだったことも、想いが実らなかったことも、全部に感謝できる」と言います。



大好きだった真中に笑顔で別れを告げる。




涙はみせたくない。




降りしきる雪。




この決意が揺らがないように、傘をしっかりしっかり、握り締める。



次から次に頬を伝う、涙。



でも振り返らない。もう、振り返らない。




背筋を伸ばして、凛として、ちゃんとひとりで前を向けるように。




もう一人の主人公は実は東城で、いちごは東城の成長物語だった。とでも思わないと、もうやってられません…orz
ああ、東城。私はあなたが大好きです。引っ込み思案で気弱な少女は、本当は誰よりも強い子だったのですね。私自身、彼女に学ぶこと、勇気付けられること、多かったです。だから今でも大好き。


私は河下先生の絵のファンだけど、いちごを全部揃えてはいません。だって辛いから…。
河下先生の新連載が、どうか不条理な恋愛ではありませんように。
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[ 2006/09/28 03:39 ] 漫画・アニメ | トラックバック(-) | CM(8)
うわ~ん!Mihoさ~ん(ノД`)
よくぞ言ってくれましたっ!
言葉ベタな私が語りたかったことはコレなのですよ~っ!!
私もいちごコミックスは揃えられません・・・十数巻で止まってます(^^;)

ホントに、新連載ではこんな展開にならなければ良いのですが・・・


>ブラジャーを決定打にするなんて
↑ちょっと笑いました(笑)
[ 2006/09/28 10:22 ] [ 編集 ]
長月さーーん!!とうとう書いてしまいました。ひっそりと。
分かっていただけますかー!嬉しいです(TwT。)さすが綾友w

コミックス、悲しすぎて買えませんよ。。。絵の資料として、悲しくない巻を買うだけですよ。。。

本当に、もうこんな悲しい恋は見たくないですね。

>ブラジャー
なんて陳腐な・・・orz

ああ、まだまだ言いたいことがある気がしますw
またお話しましょうね♪♪
[ 2006/09/28 23:05 ] [ 編集 ]
注さんのブログでは東城の失恋を「タイミング」で解釈しました。

たしかにMihoさんが言われるように、
4年越しの想いを「タイミング」で読者に納得させる力技はかなり無理があると思うのは事実です。

実はあの記事を書き終えたあとにも、もっと違う解釈があるとも考えたのですが
それだとすべて可能性において考察しなくてはならないうえに、
真中の立場・東城の立場などもっとえぐらなくてはいけないのです。
そこまで書くと、注さんの好きな東城を細切れにしなくてはいけないというジレンマに悩んでしまうわけです。

失恋した東城の涙が描かれてしまったあと、
真中の苦渋の選択は土下座という形で描かれてしまったあと。
そんな結果を見た後で、注さんとしてはあえて「タイミング論」に落ち着きました。

ですが当然疑問は消えません。
東城をヒロインに4年間積み上げてきた、
伏線とか全部放棄して取って付けたようなブラジャーで決定打としたこと。
この強引な収拾方法に注さんの考えた先は「河下先生は一体何を描きたかったのか?」という一点です。


ヒロインをすげ替えることによって「大人の事情」でも発生したのかという物語の外側に対する疑問すら生まれました。


だから東城が実は本編の影の主役であり、
この物語は彼女の成長の物語であったとして解釈する以外に何も思いつきませんでした。
真中と結ばれなかった理由をいろいろ考えたのですが、
物語の筋にケチをつけるくらいならもっと違う解釈を取ろうとしたのがこのうちのブログの締めです。

『告白が残念な結果に終わっても、
 好きだった人をすぐに忘れることなんて出来やしない。
 そう。ここまでなら片思いのオブラートに包まれながらも、
 彼女の中で一番きれいな形で終われるのだ。
 仮に真中との交際が始まった後は、
 間違いなくお互いがお互いの良い面も嫌な面も知ってしまう。
 酸いも甘いもキレイもキタナイも知ったうえで
 別れを迎えることとなってしまった時、ふたりが無傷でいるとは思えない。

 東城にとってこの恋はムダではなかった。
 たしかに4年にも及ぶ片思いは悲しい結果に終わってしまったが、
 彼女にとってこの恋が、いつかさらなる成長の糧になってくれればと

 注さんは願ってやまない。』


なんか取りとめもないことをつらつらと長文失礼しました。
自分とこの更新もそこそこにこんなに時間かけてコメントしてしまいました。

明日からまたつらつら更新していこうと努力します。
[ 2006/09/29 01:18 ] [ 編集 ]
注さん、今晩は!コメントありがとうございます。
まず私の戯言を見て、気分を害されてしまっていたら、本当に申し訳ありません。
「タイミング」についての意見は、注さんのブログだけではなく他のサイトさんでも何件か目にしていました。だから、注さんのブログの解釈を批判したわけではないということを、どうかご理解ください。(私は注さんのBlogのファンですからw)

上にも書いたとおり、私はどうしても東城綾に感情移入してしまうのです。
いちごにおける彼女の心情の描かれ方が鮮やかなことと、自分自身と重ねてしまうという理由からでしょうか。
4年間想い続けた相手に、結局自分は最後まで片思いだったと、真中の口から「好きだった」という言葉さえも貰えなかった彼女の恋が、あまりにも悲しくて、切なくて…。
傍から見れば、私の考えは東城贔屓の偏ったものなのかもしれません。
一東城ファンの、拙い一意見として理解して頂ければ、幸いです。

注さんの解釈、私は好きですよ。だから何度も足を運ばせて頂いています^^
東城派でありながらも、決して偏ることなく、『いちご100%』そのものを愛している注さんの優しさが、記事から伝わってくるようです。

>明日からまたつらつら更新していこうと努力します。
これからも記事楽しみにしています!巷で話題の『秋色妄想日和』を…是非w
[ 2006/09/29 03:21 ] [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2006/09/29 10:52 ] [ 編集 ]
>鍵付きコメント様
こんにちはー^^
そうですか!それを聞いて安心しました。
はい!応援しています♪頑張ってくださいね^^
私もまったり頑張っていこうと思います(´∀`*)
[ 2006/09/29 12:43 ] [ 編集 ]
何度と無くこの漫画についてどう捉えるべきものかを考え、大部分は終わりましたが、自分の中で生まれたどの意見を採り、どの意見を捨てるのか、それはまだ終わっていなかったりします。広げられた多角的な見解の数々を前に「さぁどう整理しようか?」、そんな状態。
(その一つの答えが今自分が書いている二次小説のような気もします。)

「恋愛の不条理」とか「成長論」を語られていたのにはかなり疑問を禁じえませんでしたが(だってブラだの弟だの、ひたすら壁から逃げる主人公が一番それの値打ちを汚しているんだし)

後半についてワタクシは、
「東城綾の想いを真剣に描いたこと」。
それだけは評価したいと思っています。
あの超ご都合主義連発の中で彼女の描写だけは真に迫るものがありました。
それが河下先生の彼女への思い入れなのか、彼女が真面目なキャラだからそうなったのかどっちが先かはわかりませんが。
[ 2006/09/30 18:52 ] [ 編集 ]
S.H.Rさん、今晩は~☆
コメントありがとうございます^^

>「恋愛の不条理」とか「成長論」を語られていたのにはかなり疑問を禁じえませんでしたが(だってブラだの弟だの、ひたすら壁から逃げる主人公が一番それの値打ちを汚しているんだし)

ううっ…。そうなんですよね・・・。
東城が失恋するきっかけが、どれも安易すぎて(ブラとか弟)、しかも今まで積み上げてきた伏線があっけなく捨てられてしまって・・・。
ここは東城贔屓抜きにしても・・・だと思います。

>後半についてワタクシは、
「東城綾の想いを真剣に描いたこと」。
それだけは評価したいと思っています。

ここすごく同意!
彼女には私自身、学ぶことが多かったです。
最後まできらきらしてましたよね。
[ 2006/09/30 22:46 ] [ 編集 ]
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管理人Mihoによるイラスト中心のBlogです。「お絵かき掲示板、マウスでどこまでできるか?!」をモットーに日々精進中。


【好き】河下水希、ONE PIECE、らき☆すた、涼宮ハルヒの憂鬱、エヴァンゲリオン、スラムダンク・・・等。ジャンルは限定しておりません!
最近、ハルヒの古泉一樹くんにぞっこん。エンジェルに見えます。病気です。


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